職質アンチパターン

無責任な事を書きたい

photo by luckyno3

正月,正月だから実家で駅伝見てて,駅伝というスポーツ自体は良いけれど,駅伝を過度に美化して駅伝が最高のチームスポーツなので駅伝のような心意気で仕事しましょう,ってなると破滅すると思った.

駅伝,実況の人か解説の人かが「途中でやめたくてもやめられません」だとか「1人で走る個人競技だったらやめているでしょうが,今は1人ではありません」とか言ってて,そういう風にチームメイトから過度なストレスを与えられながら走り続けるランナーはかなり過酷な環境に置かれているように感じた.

駅伝は途中で誰かが走行不可能になったらその時点で競技が終了してしまって,他の人がどんなに頑張っても,どんなに優秀であっても,どうしようもできない.バスケットボールとかサッカーとかだったら,途中でメンバーが怪我をしてしまった場合は代わりのメンバーが出てきてサポートしてくれたり,退場してしまった場合は残されたメンバーでその穴を埋め合ったりできるけれど,駅伝はそれすら不可能で,リスクが異常に高い.

実際のチームワークでこういうクリティカルポイント作りこんだら本当にマズくて,常に誰かしらがバックアップ出来るようになっているのが理想で,その為にはコミュニケーションが欠かせない.コミュニケーションをちゃんと密に取ってチームメイトの仲が良いと,チームメンバーの誰かに過度のストレスを与えたりすることも少なくなると思う.過度のストレス環境下で仕事するとミスが多くなると思うし,何より楽しくないから辞めたくなると思う.そうした悪い環境はなるたけ取り除かなければならない.駅伝は誰一人として失敗を許されていないのに,チームメンバーに過剰なストレスを強いていて,失敗確率を上げており,つまりリスクマネジメントが破滅している。

駅伝のチームは,もしかしたらそうしたコミュニケーションや人間関係が出来ているのかもしれないけれど,走っている時は1人きりで (後ろに監督とかいるけど),走っている最中は他のメンバーの気持ちや状況を確認できないから,結局は過ストレス環境での走行を強いられている感じがする.大変だと思う.

駅伝,チームスポーツとしてかなり特殊な存在だと思う.少なくとも,一般的なチームワークの話には当てはまらない感じがする.駅伝ランナーはすごい.