職質アンチパターン

無責任な事を書きたい

レビュアーとレビュイーの関係に関して

感じていた違和感の正体がわかった.

レビューにおいて,レビュアーとレビュイーの関係には上も下もない.

レビューという場では,両者の立場は対等でなければならない.さもなければ,「このレビューおかしい気がするけれど,あの人は立場が上だから指摘しにくい」だとか,「相手は格下だから適当にレビューしても良い」だとか,そういう良くない雰囲気が形成されてしまう.

確かに,レビュアーというポジションはチームの技術力が高い人やそれに伴ってパワーのある人が担うケースが多いと思う.レビュイーはそれに萎縮してしまいがちというか,僕もその1人なんだけれど,そういうのは実際のところ保身でしかなくて,下手に意見言うとレビュアーとの関係悪くなりそう,みたいな卑屈な理屈に基づく駄目な萎縮な感じがする.こういう良くないところはちゃんと直して,健全化していかなければまずい.

あとレビューされた内容は素直に受け入れるべきだと思うけれど,盲目的になってはならないとも思う.全てを額面通り受け入れることが当たり前になると,レビューは実装の洗練だとか,レビュイーの成長だとか,そういうことが目的ではなくなって,単なるレビュアーによる教化が目的になってしまう.なんでもかんでもイエスと言わないで「ここ本当にそうなんですか」とか,「なぜこうした方が良いのですか」とか,そういう風に尋ねた方が良いと思う.それをきっかけに議論が発展するともっと良いやり方とかが出てくるかもしれない.

弟子とか師匠とか,そういう関係性はレビューによって生まれるのかもしれないけど,レビューそのものの場ではそういうポジションは忘れた方が良いと思った.