職質アンチパターン

無責任な事を書きたい

「良い」について,「よい」と発音する場合と「いい」と発音する場合があって,これらについては意識して使い分けをしている.
「いい」はもちろん良いと思いながら,相槌にも使えるようなライトな場面で使うようにしている.一方で「よい」は心底良いと思った場合に放つようにしていて,英語で言うところの最上級表現のようなニュアンスで用いている.「いい」がgoodであるとするならば,「よい」はbestのような.なおbetterに当てはまる発音は今の所思いついていない.
こうした使い分けはあくまで個人的なものであり,もちろん一般的なものではないだろうから,他人にこの微妙な差が伝わるとは毛頭思っていないのだけれど,それでもなお頑なに使い分けている.
こうした言葉の自分ルールみたいなものは他にもいくつかあるのだけれど,言葉は他人に理解されなければまるで用をなさない.その為,こうした「自分ルール」は言葉の自由度を上げる一方でその言葉自体の力を下げているようにも感じる.あくまで一般的に合意が得られている言い回しの方が人に伝わりやすいのは疑うべくもない.
言葉の力を上手く引き出す為にはどうすれば良いのか.言葉が,言葉の選択が上手いとはどういうことなんだろうか.それは先天的なものなのか,後天的なものなのか.才覚なのか,それとも技術なのか.