職質アンチパターン

無責任な事を書きたい

丘の向こうに森の映画祭2025に行った

沼津の愛鷹公園でやるということで出かけてきた。土曜の夕方から始まって、日曜の夜明けに終わるという野外上映会で、この手の映画フェスには初めて参加した。

隣の愛鷹運動公園ではその日の夕方から明治安田J3リーグの沼津対岐阜のホームゲームが行われていて、それと同じタイミングで自分がこの世で一番好きと言える映画「ニュー・シネマ・パラダイス」が上映される運びとなっており、あのしっとりした映画の中で試合のチャントがどんどん入り込んできたら困るなあと思っていたのだけど立地の妙のおかげかそれは杞憂に終わった。場所によっては聞こえていたようだけど。




映画は長編のものばかりずっと見ていて、「ニュー・シネマ・パラダイス」と「aftersun」とを「君の名前で僕を呼んで」と「Big Fish」を観た。
君の名前で僕を呼んで」が真夜中の上映かつ物凄く綺麗かつ静かな映画であったため途中で思い切り寝てしまって勿体無いことをしたなあと思いつつ、こういうのもオールナイト上映のフェスの体験の一つなのかもしれないなと感じた。周りの人も結構寝ていたし。
夜明けが近づいて周りがじわじわ明るくなりつつあるタイミングで、ティム・バートン監督の「Big Fish」がクライマックスを迎えたのも現実離れをした体験というか、幻想的で良かった。ティム・バートンの映画の雰囲気がブーストされる感じ。






しかしニュー・シネマ・パラダイスを観たのは本当に久々というか、多分感想を書いたのがmixiの日記とかそういうレベルの過去なのだけど、今観てもやはり本当に良い映画だなと思った。「ノスタルジーに惑わされるな」「人生は映画とは違う、もっと困難なものだ」「自分のすることを愛せ」などなど、心に突き刺さるセリフが散りばめられている。観ている最中、そして特にエンディングで思い切り泣いてしまった。

それにしても全体的に手作り感のあるピースフルなイベントで本当に良かった。また来年も是非行きたい。映画以外の、たとえばワークショップのような催しも楽しそうだったので、次はそういうものに参加するのも良さそうに思った。