職質アンチパターン

無責任な事を書きたい

大阪万博2025に行った

万博の年間チケットを持っていて、何度も足を運んでいる友達id:Pasta-Kと同行するからそれでなんとかなるだろう、という気持ちもあり、特に準備もせず、下調べもせずに万博へ行った。その下調べ不足が災いして「EXPO Quick」という事前予約の類が一切できないチケットを購入してしまったのだが……*1

入場予約のみがある状態で万博会場へ向かったのだけど、夢洲行きの地下鉄が異様に混んでいる、夢洲駅のコンビニが異様に混んでいる、入場が異様に混んでいる、場内のコンビニが異様に混んでいる、オフィシャルショップが異様に混んでいる……と、のっけから混雑・行列のみを体験させられ「万博、本当に面白いのか? ここから面白くなるのか?」という不安が首をもたげてきた。

……のだが、それは全くの杞憂であった。

万博会場は常にどこかでダンスや音楽演奏などのパフォーマンスが行われているので歩いているだけで楽しい。多少は並ぶけれど、世界各国の食べ物や飲み物、酒を楽しめる。普段は飲まない(飲めない)ようなビールやカクテルが飲めるので、自分のような酒飲みはそれだけでも楽しめて良いなとなった。


マルタのビールとツナメルトパニーニのようなパン。美味。



ネパールの珍カクテル。灼熱の環境に晒された身体に塩が沁み入る。


これは外せない! ドイツのビール。トラピストなスタイルであった。


スペインのビール。



そしてやはりピルスナーウルケルのミルコ。

食べ物も色々あって良かった。

マレーシアのロティーチャナイ。もちもちして、ほのかに甘くて美味しい。カレーと一緒に食す。これはまた食べたい。

かねてから飲みたいと思っていたオマーンのコーヒー。アホみたく暑い環境だったけれどホットを注文。カルダモンや生姜(?)が効いた味わいで良い。





















インターネットやテレビ等の情報を見ていると「万博をいかに効率的に回るか」だとか「予約が取れないパビリオンをいかに攻略するか」だとか、そういったテクニックの数々が公開されていたため、そのように「ガチ」にならなければ楽しめないのかと思っていたけれどそんなことは全然無かった。
そのような攻略情報を見た時に「面倒くさいな」となって足が遠のいていたのは実にもったいなかったなと実感した。そういったノイズに惑わされずに行ってみることこそが重要であった。万博はゆるっと行っても楽しめる。ただぶらついているだけでも何らかのハピネスを感じることができる。それくらいで良いと思った。

振り返ると、万博はある種のビオトープのようだなと思った。限られた万博空間内に世界の多様性をギュッと凝縮させることによって「世界って良いよね」というメッセージを表現していたように感じ取った。

たくさんの人が関わって丁寧に丁寧に作った素晴らしいものが、ものの半年で無くなってしまうのは寂しさがある。もっと早く行っておくべき、そして何度も足を運ぶべきだったな。まあこれくらいの感覚になるくらいがちょうど良いのかもしれない。

最後は梅田で火鍋を食べて〆た。普段あまり食べないエスニックなものを食べに行くというのはやはり万博の効果だったのかもしれない。

*1:同行した友達も予約抽選は外れてたっぽいので、まあそもそも困難だったようだけど